訪れた人を調えるオフィスロビー
大手町のオフィス街と皇居の境に位置するこの場所は
縁側のように外と内をつなぎ
都心のビル群の中でも
自然の中に居る安らぎを感じられる
慌ただしい日々の中で乱れてしまう気持ちや
脳に溜まってしまったキャッシュを
一度リフレッシュする
オアシスのような空間が広がっている
会議室での打ち合わせが
終わり、エントランスで
お別れをする。
ふと、確認したいことが
あったのを思い出した。
「少しだけお時間
よろしい
ですか?」
巨大なアートのそばの
ベンチに
腰を下ろし
話し始めると、
ついつい話が
はずんでしまった。
「外」でも「中」でもない
縁側のようなこの空間が、
少し距離を縮めて
くれたのかも
しれない。
この球体は、大量の木材をひとつひとつ井桁状に積み上げることで形作られています。三井物産の社有林材で作られ、またコーポレイトロゴにも通じるこの作品は、空間に潤いを与え、世の中のすべての事象は互いに関わりあっているという事を思い出させてくれます。
木々に囲われたエリアに
来ると、不思議な安堵感が
得られる。
よく見ると個性的な植物達だ。
小上がりで行われているのは、
座談会だろうか。
参加しているメンバーが
とても活き活きとしている。
なるほど、こういう雰囲気の
中では、よりリラックスして
会話ができるのだろう。
一番奥まで来ると椅子と
テーブルが置かれている。
椅子の座り心地は上々で、
背もたれの角度が絶妙だ。
ノートパソコンを開いて
作業を始めてから、
気付けば随分時間が
経ってしまった。
居心地のよいこの空間では、
オフィスよりも仕事に
没頭することができたかも
しれない。
耳を澄ませば
せせらぎの音が聞こえ、
夜になれば
光が柔らかく表情を変える。
自然の中にいるように思わせる
この環境に身をゆだねれば、
昨日から悩んでいた事が
ちっぽけに思えてきた。
テーブルの上に
しなだれかかる様に生えている
エバーフレッシュは、
夜になると葉が閉じるそうだ。
私たちと同じように
木々も一日の繰り返しの中を
生きている。
そんな事に
思いを馳せてしまうのは、
最近植物に触れることが
減ったからだろうか。
次の予定に向かう前、
思わず目を閉じて
深く深呼吸をした。
Tuning Zoneでは、どなたでも気軽にご利用いただけるように、電源の利用や飲料が可能なエリアとなっております。